事例の背景
「自費の患者さんは増えているのに、なぜか手元に残るお金が増えた実感が湧かないんです」 さいたま市内で、卓越した技術を武器に自費診療を伸ばしていたK院長。売上は数年前の1.5倍にまで成長していましたが、決算書を見ると、連動して材料費や外注技工料も跳ね上がっていました。
院長は「自費比率を高めれば経営は楽になる」と信じ、最新のジルコニアやインプラント体を次々と導入。しかし、在庫管理はスタッフ任せ、技工所の選定も「昔からの付き合い」という基準のみ。 「売上は上がっているから、きっと大丈夫なはずだ」 自分に言い聞かせてはいたものの、月々の支払額の大きさに、ふとした瞬間に足元がすくむような不安を感じていました。
自身の技術に見合った「企業としての利益」をしっかり残し、さらなる設備投資やスタッフへの還元に回したい。そう考えたK院長は、数字の面から経営をリフォームすべく、当事務所の門を叩かれました。
当事務所からのご提案
K院長の医院は、売上の「質」は高いものの、それを支える「コスト構造」が最適化されていませんでした。私たちは**「キャッシュアップ顧問(スタンダード)」**として、医院全体のバリューを高めるための以下の3ステップを提案しました。
① 診療メニュー別の「限界利益」の可視化
多くの歯科医院で見落とされがちなのが、保険と自費、それぞれの「純利益」の差です。 私たちは、主要な診療メニューごとに「材料費・技工料・チェアタイム」を精査し、どれだけ利益を生んでいるかを徹底的に数値化しました。その結果、一部の自費メニューが、技工料の高騰により「手間がかかるわりに利益が薄い」ことが判明。 「何を売るべきか」の優先順位を明確にすることで、効率的なアポイント編成と経営判断ができる環境を整えました。
② 材料費・技工料の「管理フロー」の構築
「在庫があればあるだけ安心」という意識を変えるため、在庫回転率の概念を導入しました。 毎月の材料費率を売上対比でベンチマーク化し、適正範囲(10%以内など)を逸脱した際には即座にアラートが出る仕組みを構築。また、複数の技工所との取引内容を整理し、品質を維持しながらもコストパフォーマンスの最適化を図る交渉をサポートしました。これにより、年間で数百万円単位の「消えていた利益」を掘り起こすことに成功しました。
③ 「利益」を「投資」に変えるキャッシュフロー経営
浮いた利益をただ貯めるのではなく、医院の価値をさらに高めるための「再投資ルール」を策定しました。 「利益の30%は次世代機材の積立へ」「10%はスタッフの教育研修費へ」と、数字に意味を持たせることで、院長一人で抱えていた経営の重圧を、ポジティブな成長のエネルギーへと変換。単なる「節税」ではなく、5年後、10年後の医院の資産価値を最大化するロードマップを共有しました。
お客様の声
「技術を磨けば経営は勝手についてくる」と思っていましたが、それは間違いでした。 当事務所に相談して一番驚いたのは、自分がどれだけ「隠れたコスト」を垂れ流していたかを知った時です。
以前は通帳の残高だけを見て一喜一憂していましたが、今は「この診療でどれだけの価値と利益が生まれたか」を確信を持って把握できています。材料費を1%削ることが、これほどまでに経営を楽にするとは思いませんでした。 数字が整ったことで、念願だった新しいマイクロスコープも自信を持って購入できました。
「売上はあるのに、なんだか忙しいだけで報われない」と感じている先生。それは技術の問題ではなく、数字の整理ができていないだけかもしれません。キャッシュアップ顧問による「経営のリフォーム」は、技術を活かすための最強の武器になると確信しています。