事例の背景
「機材の良さは分かっている。でも、これだけの金額を一度に投資して、経営は大丈夫だろうか」 さいたま市内で地域密着型の診療を行うK院長は、自費率の向上と診療の精密化を目指し、マイクロスコープと歯科用CTの同時導入を検討していました。
見積もりは一千万円を優に超える規模。以前の会計事務所からは「リースなら毎月の支払いはこれくらいですよ」という、支払い能力のみに着目したアドバイスしかありませんでした。院長が本当に知りたかったのは、「その投資をしたことで、最終的に税金がいくら安くなり、いつまでに投資額を回収できるのか」という、経営全体へのインパクトでした。
「ただ機材を新しくするのではなく、財務戦略として正しく投資を成功させたい」 そんな想いから、歯科特有の税制や補助金、そして資金調達に精通した当事務所へ相談に来られました。
当事務所からのご提案
K院長の課題は、高額な機材購入を「単なる経費」として捉え、キャッシュフローを圧迫させてしまうことにありました。私たちは**「キャッシュアップ顧問(スタンダード)」**として、以下の「賢い投資」を提案しました。
「経営力向上計画」の策定による即時償却の適用
最新機材の導入に合わせて、国の認定制度である「経営力向上計画」の策定をサポートしました。 これにより、本来であれば数年かけて減価償却する機材を、購入した年度に一括して経費計上(即時償却)できるスキームを構築。その結果、その年の利益にかかる所得税を大幅に圧縮し、実質的な購入コストを数百万円単位で抑えることに成功しました。
銀行融資と「税額控除」の選択的活用
リースの高い金利を避け、銀行からの低金利な設備融資をアレンジしました。 また、院長の収支状況を分析し、「即時償却」か「税額控除(法人税・所得税から直接差し引く)」のどちらが最終的なキャッシュフローにおいて有利かをシミュレーション。目先の節税だけでなく、翌年以降の納税予測も含めたトータルな資金繰り計画を提示することで、院長の不安を払拭しました。
設備導入を「高単価自費メニュー」へ繋げる収益化支援
機材を入れて満足するのではなく、それをどう収益に変えるかを具体化しました。 マイクロスコープを用いた精密根管治療や、CT診断をセットにしたインプラントプランの価格設計を支援。導入から数ヶ月で自費単価が1.5倍に向上するロードマップを描き、投資額を短期間で回収できる「稼ぐ仕組み」を整えました。
お客様の声
「税理士さんがここまで『制度の使いこなし方』を教えてくれるとは思っていませんでした」 以前の先生なら、機材を買った後に『今年は経費が多いですね』と言われるだけだったでしょう。当事務所は、買う前の段階から『この制度を使えば、実質これだけの負担で導入できます』と、背中を強力に押してくれました。
即時償却の効果で、その年の納税額が劇的に減ったときは驚きました。浮いたキャッシュを運転資金として手元に残せたおかげで、無理なく最新設備を使いこなすことに集中できています。
何より、マイクロスコープとCTを活用した診療を始めたことで、患者さんからの信頼が目に見えて高まり、自費の成約が自然と増えました。『最新設備を入れるのは、経営にとって最大のリスクヘッジである』という言葉の意味を、今、強く実感しています。