事例の背景
「売上は悪くないはずなのに、なぜか毎月末の支払いがギリギリで、常に通帳とにらめっこしていました」 千葉県内で地域医療を支えるH院長は、数年前の開業・リニューアル時に受けた融資の「返済の重さ」に苦しんでいました。
当時は「早く借金を返したい」という一心で返済期間を短く設定していましたが、それが裏目に出て、毎月の医業利益の大部分が元金返済に消えていました。以前の会計事務所からは「利益が出ているから大丈夫です」と言われるだけで、手元の「現金(キャッシュ)」が残らない構造的な問題には触れてくれませんでした。
「このままではスタッフの賞与を出すのも、急な故障に対応するのも不安だ。もっと楽に経営できる財務状況にできないか」 資金繰りの「出口」を見つけるため、当事務所の財務コンサルティングを依頼されました。
当事務所からのご提案
H院長の課題は、「損益(利益)」と「収支(現金)」のギャップでした。私たちは**「キャッシュアップ顧問(スタンダード)」**として、以下のリファイナンス戦略を断行しました。
複数借入の一本化と「返済期間」の再設定
まず、バラバラの時期に借りていた3つの融資(残高計4,000万円)を精査しました。 それぞれの残り期間が短かったため、これらを1つの新しい融資として「借り換え」を銀行に打診。返済期間を改めて10年に設定し直すことで、月々の返済額を80万円から45万円へと大幅に引き下げました。「借金を先送りにする」のではなく、「法人の生存率を高めるためのキャッシュ温存」であることをロジカルに説明しました。
「金利の見直し」によるトータルコストの削減
数年前の比較的高い金利で借りていたものを、現在の低金利水準(1%台前半)で契約し直しました。 返済期間が伸びることで支払利息の総額は増えますが、当事務所は「今、手元に100万円あることの価値」を重視。インフレ懸念や将来の投資チャンスを考慮すれば、月々のキャッシュフローを最大化することが最もバリューが高いと判断し、銀行との金利交渉を代行しました。
浮いたキャッシュを活用した「予防メンテナンス」の強化
返済負担が減って生まれた「月35万円の余剰資金」を、歯科衛生士の追加採用と専用ユニットの導入費用に充てました。 資金繰りに追われていた「守りの経営」から、ストック収益を積み上げる「攻めの経営」へシフト。結果として、1年後には増収分だけでリファイナンス前の返済額を楽に賄えるほどの収益基盤を構築しました。
お客様の声
「『返済期間を延ばす』という選択肢があるなんて、思いもよりませんでした」 これまでは、借金は一日も早く返すべきだと信じ込んでいました。しかし、当事務所から『キャッシュフローが詰まって黒字倒産するのが一番のリスクだ』と言われ、ハッとしました。
リファイナンスを実行してからは、毎月の支払いに怯えることがなくなり、夜もぐっすり眠れるようになりました(笑)。手元にお金が残るようになったことで、スタッフへの還元や新しい機材の導入も前向きに検討できるようになり、医院のバリューが確実に上がっているのを実感しています。
銀行との交渉も、当事務所が作成してくれた緻密な経営計画書があったからこそスムーズに進みました。数字をコントロールすることで、ここまで経営が軽やかになるとは驚きです。