銀行が求める「三種の神器」と必要資料リスト
融資を申し込む際、当事務所がS理事長と共に揃えた資料は以下の通りです。これらを「ただ渡す」のではなく、**「整理してストーリーを持たせる」**ことが重要です。
| カテゴリ | 具体的な必要資料 | 銀行が見ているポイント |
| 実績資料 | 過去3期分の確定申告書・決算書、直近の試算表 | 安定した経常利益が出ているか、債務超過でないか |
| 物件・設備 | 導入予定機器の見積書、内装図面、賃貸借契約書 | 資金の使い道(資金使途)が正当かつ正確か |
| 返済能力 | 事業計画書(収支予測)、借入金一覧表 | 投資によって増える利益で、確実に返済できるか |
| 補足資料 | レセコン統計(自費率・医業収入推移)、院長略歴 | 院長個人の経営能力と、医院の将来性(バリュー) |
当事務所からのご提案
S理事長の課題は、「過去の数字(決算書)」だけで判断され、未来の「稼ぐ力」を評価してもらえていないことでした。私たちは**「キャッシュアップ顧問(エグゼクティブ)」**として、以下の資料戦略を断行しました。
「レセコンデータ」をエビデンスにした事業計画書
「新しい機械を入れれば売上が上がります」という精神論ではなく、過去1年の新患数やリコール率、自費コンサルの成約率をグラフ化。
「CT導入により、インプラントの成約率が現在の30%から50%へ向上し、月間150万円の増収が見込める」という、**客観的数値に基づいた根拠(エビデンス)**を事業計画書に落とし込みました。
既存借入の「一覧表」と「リファイナンス」の同時提案
複数の金融機関からの借入状況を整理した「借入金一覧表」を作成。
今回の融資と併せて、既存の高金利な借入を一本化(リファイナンス)する提案を銀行にぶつけました。これにより、月々の返済総額を増やさずに、新規の5,000万円を無理なく返済できる「返済シミュレーション」を提示し、銀行側の「貸し倒れリスク」の懸念を払拭しました。
院長の「経営理念」と「強み」の言語化
銀行員は「数字」と同じくらい「人」を見ます。
S理事長が目指す「地域での予防歯科の確立」や、スタッフの定着率の高さ、自身のスタディーグループでの実績などをプロフィールに集約。銀行の担当者が、上司への決裁を上げやすい「ストーリー性のある推薦状(添え状)」を当事務所が作成し、医院のバリューを多角的にアピールしました。
お客様の声
「『これほど完璧な資料を持ってこられた先生は初めてです』と銀行員に言われました」
自分一人では、見積書と決算書を持っていくのが精一杯でした。しかし、当事務所が作成してくれた事業計画書は、私の頭の中にあるビジョンをすべて『お金の言葉』に変えてくれたものでした。
資料の準備には手間がかかりましたが、そのおかげで一度も突っ込まれることなく、申し込みから2週間という異例のスピードで満額回答が得られました。金利も当初の想定より0.3%も低く抑えられ、長期的なコスト削減にもつながりました。
『数字で嘘をつかず、誠実に未来を示す』。この姿勢が銀行との信頼関係(バリュー)を築くのだと学びました。50件目の事例として相応しい、最高の再出発になりました。